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原子力発電 / 原子炉と燃料棒 ( Fuel rod )

  原子炉で使用される核燃料は、熱交換効率や安全性、取り扱いの便宜のために
1センチほどの円柱状の燃料ペレットから始まって、最後は大きな燃料集合体に組み上げられている。
原子力発電燃料棒
原子力発電ペレット
原子力原子炉内部
燃料棒の搬入
出典:Wikipedia
加圧水型原子炉の燃料集合体 
燃料ペレットと呼ばれる小さなセラミック
原子炉内部
原子炉建屋に搬入される燃料棒
原子炉容器に燃料棒の装填作業
裸にはならないで下さい
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■ 原子力発電の燃料棒(ねんりょうぼう)

燃料棒(ねんりょうぼう、Fuel rod)は原子炉の炉心の部品のひとつ。棒状の燃料棒は炉心内での核燃料の標準的な形状であり、複数本の燃料棒が束ねられ燃料集合体と呼ばれるユニットが組まれる。制御棒と共に複数個の燃料集合体によって炉心が構成される。核燃料の交換作業は燃料集合体の単位で行われる。

まず、核燃料は燃料ペレットと呼ばれる長さ1cm、直径1cm弱ほど長方形の小さなセラミックに焼き固められる。この燃料ペレットが約350個、一直線にまとめられて、ジルコニウム合金製等の燃料被覆管と呼ばれる4mほどの長さの細い管に詰めまれ、バネと共に両端が密封される。この状態が燃料棒である。この燃料棒を百数十本から2百本以上集めて間隔を空けて束になる様に金属で固定した物が燃料集合体であり、原子炉の炉心で使用される。

初期の原子炉では核燃料物質は剥き出しで装荷されていた。また放射能に関する知見が少なかった時代であったこともあり、発生する核分裂生成物(Fission Product、FP)の管理はルーズで、特に気体の放射性核分裂生成物は、ほぼそのまま大気中に放出されていた。

のちに原子爆弾投下後の広島・長崎の詳細な疫学調査の結果、放射線が人体に与える影響に理解が深まり、放射能管理が要求されるようになる一方、いくつかの臨界事故、反応度事故の経験から、原子炉内の核燃料が破壊されると放射性物質の広範囲な流出が起こることが理解され、核燃料物質自体の防護もまた要求されるようになった。現在の原子炉は核燃料物質の取り扱いに当たって、燃料棒、またはそれに準ずる核燃料の封入体を用いて核分裂生成物(FP)の封じ込めており、いわゆる「5重の壁」の一つとなっている。

■ 燃料ペレット
核燃料をセラミックに焼き固められた燃料ペレット(Fuel Pellet)が燃料被覆管に封入される。

■ 被覆管
燃料被覆管(ねんりょうひふくかん、Fuel tube)はジルコニウム合金で出来た、厚さ2mm、直径1cm強で、長さが約4mのきわめて細長い形状の管である。

このような細長く特殊な材質のパイプを高品質で製造することが難しく、初期の原子炉で使用された被覆管では、ピンホールの発生などによる核分裂生成物(FP)の漏出事故が発生している。このうち原因の多くが原子炉運転中の出力変化に伴い、燃料棒の温度変化によって生じる熱応力によるものと判明してからは、燃料棒の健全性を保つため原子炉出力の急な変化を避けるように運転が行われている。すなわち緊急の場合を除き、原子炉の起動と停止は、一日以上の時間をかけてゆっくりと行われ、燃料棒に対して余計なヒートショックを与えないような配慮がなされている。

被覆管は運転中に発生する核分裂生成物(FP)を外部に漏らさないために運転中のあらゆる条件下、及び想定される事故の環境下で健全性を保つ必要がある。また内部の核分裂物質は原子核分裂に伴う崩壊熱を放出しているため、高温に耐え、かつ冷却材に熱がよく伝わるように熱伝導率の高い物質で無ければならない。冷却材と反応して健全性を損なうことの無いように、安定した物質であることも重要である。さらに燃料ペレットは運転中の温度変化や、生成した核分裂生成物(FP)による膨張つまり「スエリング」や、縮小つまり「焼きしまり」といった体積変化を起こすため、燃料被覆管に局所的な応力を発生させる。これらの応力に耐えて、また原子炉運転中の震動等に耐える機械的な強度を持たせる必要がある。

■ 燃料棒
燃料棒(Fuel rod)と燃料集合体は炉の形式により形態が異なる。

燃料棒は燃料ペレットを燃料被覆管に封入して、端栓で気密にしたものである。最上部の燃料ペレットの上端から上部端栓までには、プレナムと呼ばれる空間があり、プレナムスプリングによって燃料ペレットを抑えつけ、動揺を抑えている。プレナムは発生した気体状の核分裂生成物(FP)を閉じ込めると同時に、ガス発生に伴う内部の圧力上昇を最小限に抑えている。また内部はヘリウムガスによって加圧されているが、これは燃料棒が沸騰水型原子炉(BWR)で73気圧、加圧水型原子炉(PWR)では158気圧に達する運転条件下で使用されるため、あらかじめ内部をヘリウムで加圧して運転時の外圧と平衡を保つようにするためである。原子炉の定期検査中には燃料棒の外観検査を行って健全性を検査する。

■ 燃料集合体
燃料棒が複数本束ねられて燃料集合体(Fuel bundles)を構成する。例えばPWRでは179〜264本の燃料棒が束ねられて1つの燃料集合体を構成し、121〜193個の燃料集合体によって炉心が構成される。BWRでは91〜96本の燃料棒が束ねられて1つの燃料集合体を構成し、368〜800個の燃料集合体によって炉心が構成される。 燃料集合体にはあらかじめ、制御棒の挿入される空間が設けてあり、実質的には制御棒も燃料集合体の一部となっている。

原子力発電・関連語句:
核燃料棒/ 原子炉と燃料棒/ 放射線医学総合研究所/ 放射線測定器/ 暫定規制値/ 放射性ヨウ素131/ 放射能 / 放射線 / 放射性物質 / 宇宙線 / シーベルト / レム / 原爆症 / 原子力事故 / 劣化ウラン弾 / 白血病 / 核兵器 / 放射線兵器 / 核実験 / 第五福竜丸 / 急性放射線症/ アルファ線とベータ線/ 放射性廃棄物 /冷却期間/ 燃料棒の温度/ 燃料棒とは/ 原発 燃料棒/ 燃料棒 破片/ 俺の燃料棒/ 福島原発 燃料棒/燃料棒 溶融/ 燃料棒破損/ 燃料棒 冷却

=掲載のテキスト=
出典:ウイキペディア(Wikipedia)
著者:空欄   掲載サイト
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の下で利用可能です。最終更新 2011年3月18日 (金) 12:56