ポパイ / 主な登場人物
ポパイ(Popeye)
水兵(船乗り)の、セーラー服姿でいつも口にパイプを銜えている、ひしゃげた顔の小男。両腕には錨の形の入れ墨をしている。普段は温厚でお人好し、子供(特にポパイに似た四つ子の甥)に対する面倒見もいい。力持ちだが、ブルートと比べるとやや劣る面もある。恋人オリーブを巡ってブルートといつも騒ぎを起こし、最初は自力で対応しようとするが、物語が終盤に近づいていよいよ危機的状況になると、缶詰に入ったほうれん草(初期の新聞連載時はキャベツだった)を食べて超人的なパワーを生み出し、ブルートをやっつける。殆どの場合、缶詰は缶きりを使わず、握り潰して開封し、ほうれん草を流し食いする。地面にほうれん草の種をまき、見る見る成長したほうれん草をちぎって食べたこともある。ほうれん草だけでなく、わかめを食べても超人的な力を発揮する場合がある(ポパイ曰く、「ワカメは海のほうれん草」)。自分で食べるだけでなく、おんぼろ自動車のガソリンにほうれん草を混ぜて超パワーを出したこともある。困った時の口癖は「なんてこったい!」。
オリーブ・オイル(Olive Oyl)
ポパイの恋人。痩せっぽちで決して美人とはいえないが、牧場や店を興したりなどして自活しているしっかり者の女性。気が強いところもあり、ポパイがだらしない態度をとるとブルートへ浮気に走ることもある。
ブルート/ブルータス(Bluto/Brutus)
ポパイの同僚で恋敵。ヒゲ面の身長2メートルを越す大男。物語冒頭ではポパイと仲良くしている事が多いが、オリーブに惚れており、ポパイから何とか奪い取ろうと画策しすぐに喧嘩を始める。だが最後には必ずポパイにやられている損な役回り。別人の悪役としても登場する事がある。
ウィンピー(Wimpy)
太った中年男性。無類のハンバーガー好きで、いつも片手に食べかけのハンバーガーを持ち歩いている。ハンバーガー欲しさにポパイに金をせびる事も。本名はJ.ウェリントン・ウィンピー(J. Wellington Wimpy)。
スウィーピー(Swee'Pea)
ポパイが「養子にした」という、ませた赤ん坊。かなり賢く、言葉を話す。時折目を放した隙に危険な場所へ出歩き、騒動を起こしてはポパイ達を困らせている。実はデモニア国の皇太子という設定。
ジープ(Jeep、Eugene the Jeep)
超能力を持ったミステリアスな犬に似た動物。瞬間移動が出来たり、予言したりする。第2次世界大戦時にアメリカが開発した4輪駆動車「ジープ」の名は、ここから採られたという説もある。英語版では本名「ユージーン・ザ・ジープ(ジープのユージーン)」。
プープデック・パピー(Poopdeck Pappy)
ずっと昔にポパイを捨てたというポパイの父。性格はポパイと正反対。
海の魔女(The Sea Hag)
ブルートと同じく敵役的な存在。
パパイ・ピパイ・プパイ・ペパイ
ポパイの甥。度々ポパイを困らせている。
アリス(Alice the Goon)
腕とすねが毛深い乱暴者の大女。
☆ポパイは日本でもお馴染みの名称で、スロットポパイ、パチプロポパイなど、娯楽のキャラクターやポパイブリッド・ネットカフェポパイ・メディヤカフェポパイなど、様々な分野の名称にも数多く使用されている。