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岡寺(おかでら)は、奈良県高市郡明日香村にある真言宗豊山派の寺院。
山号は東光山、寺号は龍蓋寺(りゅうがいじ)とも称する(寺号については後述)。
本尊は如意輪観音。西国三十三箇所第7番札所。
創建時期は不明だが、天武天皇の皇子で27歳で早世した草壁皇子の住んだ岡宮の跡に義淵僧正が創建したとされる。
寺の西に隣接する治田神社(はるたじんじゃ)境内からは奈良時代前期にさかのぼる古瓦が発掘されており、創建当時の岡寺は現在の治田神社の位置にあったものと推定されている。
2005年に国の史跡に指定された。
現在では真言宗豊山派の寺院だが、義淵僧正は日本の法相宗の祖であり、その門下には東大寺創建に関わった良弁や行基などがいた。
義淵僧正が法相宗の祖とされていたため、江戸時代までは興福寺の末寺であった。
江戸時代以降は長谷寺の末寺となった。
前述のように、当寺院には「岡寺」「龍蓋寺」の2つの寺号がある。
「岡寺」は地名に由来する寺号、「龍蓋寺」は法号である。
仁王門前の石柱には「西国七番霊場 岡寺」とあり、通常はもっぱら「岡寺」の呼称が用いられている。
宗教法人としての登録名も「岡寺」である(そのため、重要文化財建造物の指定名称は「岡寺仁王門」「岡寺書院」となっている)。
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